【ビギナー向け】失敗しないテントの選び方

ビギナー向け

外でアクティブに活動するキャンプにおいて、テントはゆっくりと体を休める場所、ベッドルームです。
ゆっくり休めない場所では余計に疲れますし、テンションも下がってしまい、楽しいはずのキャンプがつまらなく感じてしまうかもしれません。
とは言っても、テントには様々なタイプやサイズがあり、ビギナーの方にとっては悩みやすい問題です。

ここでは、そんなテント選びに必要な知識・コツを伝授!
自分のキャンプスタイルに合ったテントを見つけ、最高のキャンプライフを楽しみましょう!

まずはキャンプスタイルをイメージしよう!

テントを選ぶ前に、まずはキャンプスタイルをしっかりとイメージしましょう。
具体的には、以下について確認します。

・キャンプをする場所(目的)
・テントの使用人数
・キャンプをする気候/季節
・移動手段

キャンプをする場所(目的)

テントの形状やサイズを考える時に必要になります。
家族やカップルでキャンプ場で、浜辺で、登山の時に山中で、ちょっと庭先で、など・・・
テント選びで重要な部分ですが、最初はざっくりした感じでOKです。
これはテント以外の道具選びの際にも参考になります。

テントの使用人数

とにかく、テントの使用人数が想定できていないとテントは選べません!
市販のテントには、収容人数の目安が設定されています。
ただ、これはあくまでも最大収容時のもの。
人それぞれ体の大きさがありますし、キャンプの際には他の荷物もあるので、宿泊人数よりも多く収容できるテントを選ぶことがゆったりと過ごすためのポイントです。(具体的な目安は後述)

キャンプをする気候/季節

よほどの寒冷地や冬季メインでなければ、暑さに対応できるものを選ぶのがよいでしょう。
通気性が悪いテントを真夏に使用すれば、暑さで寝苦しい状況になるのは必至です。
後述する「耐水圧」についてしっかりと確認しておきましょう。
逆に、ある程度の寒さであれば、暖房器具や衣類、寝具などでカバーすることができます。

移動手段

自動車なのか、バイクや自転車なのか、はたまた電車なのか。
移動手段によって持ち運び方法も変わるため、しっかりと確認しておきましょう。

テント選びの重要ポイント

テント選びで重要なのは以下のポイントです。

・使用人数
・設営のしやすさ
・耐水圧
・価格(予算)

ポイント1:使用人数

前述の通り、市販のテントには最大収容人数の目安が設定されています。
しかし、あくまでも最大収容人数であるため、着替えなどの荷物はもちろん、遊具やテーブルなどを入れるとなると、どんどんスペースを圧迫していきます。
また、テントの形状によってはポールが邪魔になったり、隅にデッドスペースが出来てしまったりするため、『最大収容人数ー2人』がちょうどよいとされています。
『最大収容人数ー2人』を目安に、テント内に収める荷物やギア、使用する人の体系を考慮してテントを選ぶと良いでしょう。

ポイント2:設営のしやすさ

初心者にとってハードルの高い作業が「テントの設営」
設営に慣れていないと、設営だけで数時間の格闘を強いられることも・・・
設営が甘いと、強風でテントが飛ばされたり倒壊したりと危険な場合もあるので、ビギナーのうちは設営のしやすさもテント選びのポイントとして考えておきましょう。

ポイント3:耐水圧

テントを選ぶ上では欠かせないポイント「耐水圧」
耐水圧とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値のことで、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。

「耐水圧2,000mm」

というように表記され、数値が高いほど防水性が高いことになります。
一般的な目安として、大雨は10,000mm、中雨が2,000mm、小雨が300mm程度とされています。
ただ、耐水性が高ければいいというものではなく、耐水性があがると通気性が悪くなり、結露しやすくなったり夏に蒸し暑くなったりと、デメリットもあります。
ですので、ビギナーの方は耐水圧1,500mm~2,000mm程度で、ダブルウォール(インナーテントとフライシートの2重構造になっている)テントを購入するのが無難かと思います。

ポイント4:価格(予算)

自分のキャンプスタイルに合っている、かつ性能がいいテントが欲しいのはみんな同じですが、やっぱり気になるのがお値段。
有名メーカーになると数十万円するようなアイテムもあります。
お財布と相談して、無理なく始められる道具選びも重要です。

テントの種類と特徴を知ろう!

テントの種類は大きく「ドームテント」「ツールームテント」「ワンポール(ティピー)テント」「ワンタッチテント」「ロッジ型テント」「その他のテント(特殊タイプテント)」の6つに分けられます。
それぞれ特徴があり、くわえてフレーム構造や素材など、様々な要素によって使用に適した環境や用途、テント自体の性能が異なってきます。
ここでは、テントの種類について説明していきます。

ドームテント

ドームテントは、初心者から上級者まで幅広いキャンパーに使用されている、いわばテントの定番タイプ。
基本はポールをクロスさせて持ち上げるシンプルな仕組みで設営も簡単なため、これからキャンプをはじめるビギナーの方にも優しいテントです。

ツールームテント

寝室と前室の2つの部屋があるのが「ツールームテント」。
ファミリーやグループでのキャンプに向いていますが、シートが大きくポール等のパーツが多くなりやすいため、運搬や設営は少し大変かもしれません。

ワンポールテント(ティピーテント)

三角形の外観が目を惹く「ワンポールテント」。
その名の通り、1本のポールで支えるシンプルな構造で、設営も楽チン・・・と思いきや、そのままでは自立しないため少々コツが要ります。
見ためは抜群なので、キャンプ場で使用する前にこっそり設営の練習をしておくと良いでしょう。

ワンタッチテント

ワンタッチテントは、多くが傘のような構造をしており、設営も撤収も簡単!
設営に慣れていない初心者でも扱いやすいですし、設営に掛かる時間が大きく短縮できるため、料理や遊びといった他の活動に時間を割きやすいのもメリットです。

ロッジ型テント

居住空間が広く、室内の快適性の高い「ロッジ型テント」。
70年代のキャンプシーンではこのロッジ型テントが主流となっており、90年代のキャンプブームでも中心的存在でした。
その広さから大人数でのキャンプに向いている一方、ポールの数が多いため運搬や設営に労力が必要です。
構造自体はシンプルなため、人数がいれば設営はそれほど難しくはないでしょう。

特殊タイプテント

これまでのどれにも分類されない、もしくは個性派なテントも数多く存在します。
男前な印象のパップテント、トンネル構造のドームテント、寝室+リビング+寝室といった3ルームのテント、空気をいれて立ち上がるエアフレームテントなど、現代では様々なテントがメーカーから発売されています。

編集部オススメ!ビギナー向けテント

まとめ

いかがだったでしょうか?
この記事が、これからキャンプを始められるビギナーの方の参考になれば幸いです。
テント選びは、キャンプそのものの質に大きく影響します。
自分にあった最高のテントを見つけて、楽しいキャンプライフをおくりましょう!