災害時にも役立つ知識!着火剤の代わりになるモノ12選!

ノウハウ

「あ!着火剤わすれた!!」

キャンプやバーベキューの困りごとあるある「着火剤忘れ」。
わざわざ買いにいくのも面倒だし、なんとか新聞紙や段ボールで着火しようとしてもすぐに燃え尽きて火がおきない・・・
そんな困った状況を打開する、着火剤の代用品に関する知識を今回はご紹介します。

現地で調達できるモノ

キャンプ場やBBQのできる公園など、現地で調達できる自然の着火剤。
自然の中を散策するアクティビティとしても楽しめます。

松ぼっくり

着火剤としては超優秀選手である松ぼっくり。
松ぼっくりには松脂(マツヤニ)が含まれているため火がつきやすく、また入手もしやすいです。
季節を問わず拾うことができ、子供とのレクリエーションとして楽しむこともできますね。
1個あたりの燃焼時間は約3分となっているため、炭や薪にしっかりと着火するにはある程度の数が必要になります。
当然ですが、しっかりと乾燥した松ぼっくりを選んで採集・使用するのがコツです。

杉葉/松葉

杉や松などの針葉樹の葉は油分を含みよく燃えることで知られています。
特に杉の葉はまとまっているため扱いやすく、火力も大きなものになります。
ただ、燃焼時間は短いため、まとまった量を用意したり、他の素材と併用したりと、燃焼時間を延ばす工夫が必要になります。

白樺の樹皮

「白樺の樹皮」も天然の着火剤として有名ですね。
漫画やアニメで人気の『ゴールデンカムイ』でも「シタッ」という名称で登場し、昔から着火剤として活用されてきました。
火付き&火持ちがよく、マッチ1本で簡単に火おこしができる燃料になりますが、現地での入手難度は高め。
もちろん、根を張った生木から樹皮を剥ぐのは樹木へのダメージがあるのでNG。
落ちている樹皮や枝、もしくは薪から採取して利用しましょう。

ガマの穂

串に刺さったソーセージのような見た目がインパクト大な「ガマの穂」。
水辺に生息する水生植物で、6月~8月頃に「ガマ爆発」とも呼ばれる『触ると綿毛のようなものが溢れ出る』最盛期になります。
生息場所や季節は限られますが、着火剤として優秀なことにくわえ、実は食べることができたり、蚊取り線香として活用できたりと、幅広く活躍する植物なんです。

身近にあるモノ

自然のモノ以外でも、着火剤として使用できる身近なアイテム。
着火剤以外の用途もあるアイテムが多く、常備しておくのもよいでしょう。

新聞紙

着火剤の代用品として定番の新聞紙ですが、そのまま紙に火をつけるのでは役に立ちません。
使い方には少しコツが必要になります。
いくつか方法はありますが、てっとり早いのが「ねじって井の形を組む」方法。
燃焼時間が短く飛散しやすいという難点がありますが、ねじることで燃焼時間を稼ぐことができ、ギアの汚れ防止や油の処理などの他の用途で持参している可能性も高く、応用しやすいアイテムです。

牛乳パック

新聞紙とならんで、着火剤代用品の定番である「牛乳パック」。
牛乳パックにはポリエチレンのコーティングが施されているため、紙だけの状態よりも燃焼時間がながくなり、安定した火力を出すことができます。
燃焼時にダイオキシンなどの有害物質も出ず、朝食時の飲み物として牛乳を用意しているキャンパーさんも多いので調達しやすいのがメリットです。
保存容器やまな板など、他の活用方法が多いのも特徴。
着火剤として使用する際ですが、短冊上に切った牛乳パックをボール状に成形(結んだり隙間に端を差し込んだり)し複数個使用するのがよいでしょう。

麻ひも

なにかを固定したりまとめたりと、キャンプでの活躍の場も多いアイテムです。
麻ひもをほぐしたものは、ブッシュクラフトなどではメタルマッチやファイヤーブラスターなどと併せて使われることが多く、火口として優秀な素材です。
ただし、麻ひも単体では燃焼時間が短く火力も小さいため、小枝や松ぼっくりといった他の燃料と併せて使用するのがベターです。
ちなみに、麻ひもにリップクリームを塗りこむことで燃焼時間を延ばすことができます。(ワセリンと同じ原理)

ガムテープ

ガムテープは粘着感のある部分に燃えやすい成分が含まれており、実は着火剤として活用することができます。
火持ちもよく、ガムテープそのものを丸めて積み上げたり、他の燃料と併用したりと、様々な方法で着火に使用することができます。
ただし、燃焼時に独特の臭いを発するため、調理をする際には時間を置くなどして対策しましょう。
なお、ガムテープには紙製と布製の2種がありますが、粘着力があって汎用性の高い布製がオススメです。

え、そんなモノでも着火できるの!?

スナック菓子

油分を多く含んでいるポテトチップスやコーン菓子のようなスナック菓子も着火剤として活用することができます。
動画配信サイトなどでも紹介されているため、ご存じの方も多いかもしれませんね。
ただし、1枚あたりの燃焼時間は約1分程度で火力も限定的なため、薪や炭などに着火するにはそれなりの枚数を使用する必要があります。
食べ物ですし勿体ないので、他の燃えやすい素材を焚き付けとして併用するのがよいでしょう。

みかんの皮

普段は捨ててしまうミカンの皮も着火剤の代用として使用することが出来ます。
ただし、使用するには乾燥させる必要があるので、応急用としてはあまり現実的ではありません。

落花生の殻

落花生(ピーナッツ)自体が多くの油分を含むことで有名ですが、その殻も同様に油分たっぷりで着火剤の優秀選手なんです。
最初から乾燥した状態で売られている(生の落花生は除く)のも使いやすいです。
オツマミとして食べた後の殻も保存しておいていいぐらい火力・火持ちともに優秀ですし、そのままでは基本的に捨てるモノですからエコ感も得られます。

サラダ油

これはちょっとズルですが、サラダ油を着火剤として使用する方法もあります。
使用方法は【超】簡単で、ティッシュや新聞紙などに染み込ませて燃やすだけ。
キャンプでは携行している可能性も高いアイテムなので、特に火おこしに拘りがなければ最強アイテムかもしれません…。
強いて言えば、使用後に灰が飛びやすくなることが難点でしょうか。

まとめ

現地で調達できるものから身近にあるものまで、着火剤として代用できるものは多々あります。
災害時にも役立つ知識ですので、覚えておいて損はないでしょう。
もちろん、本記事に掲載した以外にも代用できるものもありますので、色々試してみるのもいいかもしれませんね。